ちょっと間が空きました。
よりによってイブに何やってんのかしら自分。
えー、いつでもデートできそうな二人ですが、ハウコマ時代。
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キャプテン・アメリカはめっぽう固い男で、たまの休日にも営舎に残って訓練や書類仕事をしている。
さすがアメリカの象徴。とても真似はできそうもないが。
そう聞いた時、ジェームズ・ブキャナン・バーンズ軍曹が口に出して言ったのは、
「へええ」
という熱の無い一言のみだった。
その後しばらく経った後の休日。
「そんなことだと思ったぜ」
軍帽を少し斜めにかしげて被るバッキ―が、おかしそうに言う横で、スティーブは微妙な顔で歩いていた。
ここは駐屯地近くの街だ。休暇をもらった兵の大半がもっぱら時間を過ごす。
「出てくりゃいいじゃねえか。キャプテン・アメリカが来たっていえばどの店も歓迎するだろうが」
「それが落ち着かないんだ」
普段のキャプテンを知っている者が見たら、少し驚くような乱暴な口調で、スティーブが吐き捨てる。
店に入ればみんなが振り向く、カウンターに近づけばバーテンが握手をねだってくる。
ぶつぶつ言いながら歩く横で、部下であるところの軍曹はケラケラと笑った。
「ま、お前元から遊びベタだもんな」
「うるさい」
「いーじゃねえか、周りの見る目が変わったのは、お前の実績のせいなんだから胸張ってチヤホヤされてろよ」
「うるさいって言ってるだろ」
「もーしわけありません、大尉どのー」
「バッキ―!」
もちろんそれは周囲に人が少ないとき、道を歩きながらの会話ではあったのだが、バーンズ軍曹と休暇が重なる時のみ、あのキャプテン・アメリカが街に出てくるという法則はあっという間に広がった。
そしてその時々お互いの足を蹴りつけるような遠慮のない空気を遠巻きに見た周囲が、キャプテンの休日の外出を、
「軍曹とのデート」
と呼ぶようになるまで、大して時間はかからなかったのだった。
良く分からないが終わる。
イブにこんなもん30分で書くところに物がなしい意義があると思うの!