[PR]
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
洋画、洋ドラマ色々について腐的にブツブツいうファンサイト
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
前に脳内妄想で書いてたネタですね。
いざ書くとむずかしーなー。…そしてどう見てもステバキと言っていいのかわからない物体になった…
でもいいのだ。深く考えずどんどこ行くことにしたのだ。
「おいおいおい…」
すっかり人の少なくなったアベンジャーズ基地で、トニー・スタークはうめき声を上げる。
不審な人物がいたから見るように、と政府から送られてきた映像だった。
監視カメラの不鮮明な映像にはどこかの敷地内を移動する二人の男の映像が映っている。黒っぽい服は警備員のものらしいが、中身がそうでないことは明らかだ。敷地内を移動しつつ、あちこちを破壊して回っている。
少し経つと画面に本物の警備員や警備ロボットがぞろぞろ出てくるが、大した銃器もない侵入者に次々と倒されていく。早さといい力といい、二人そろって人間離れしていた。
「……」
トニーは黙って画面を睨む。
施設内の大半のカメラが破壊されたとかで映像はごく短い。
顔は見えず、トレードマークだった盾も無いが、その超人的な動きから背の高い人影が誰であるかは十分に推測できる。となればその彼とぴったりと連携しているもう一人が誰かも明らかだ。
だが、政府がわざわざ見ろとよこしてくるのが気に食わない。とりあえず今ここにはトニーの他にはヴィジョンとローズしかいないのが幸いだが。
どうする?と思いつつ二人に視線を向ける。しかし、
「これはキャプテンとバーンズですね。いつの映像ですか?」
アイコンタクトを未だに理解しないヴィジョンがあっさり口にしてしまうので、トニーはがっくりと肩を落とした。
同じく黙って画面を見ていたローズも口を開く。
「時期は不明だが場所は分かる。違法兵器製作の疑いがあって内偵を進めていた工場だ」
「内偵?」
「容疑が固まればこちらにも出動命令がでたはずだ」
「先を越されたわけか?」
「さあな。調査は難航していると聞いたから、いつになったかは分からん。出ずじまいだったかもな」
ソコヴィア協定の締結以来、アベンジャーズへの出動要請はほとんど出ていない。国連が一致して認める出動機会などそうそうないものだ。
「しかしバーンズにしてはいい左腕がついていたな。作ってやったのか?」
「まさか」
ローズの問いに即答するが、設計図だけは作っていたりはする。
「それにしても、もう少しコソコソしろっていうんだ、お尋ね者の爺のくせに」
「生きているとは思っていましたが、二人とも大変元気そうですね」
「もしかすると星のコスチュームじゃ無いからバレないと思ってるんじゃないのか?」
「…………」
まさかとは思うがほんの少し有り得そうな気がして3人は沈黙した。
画面の中ではついに人影が何かの蓋を投げ始めた。もう一人が律儀に拾っては投げ返してやっている。
そしてその数時間後。
『君たちの見解を聞きたい』
というロス長官からの問い合わせに対して、トニーは、
「強化人間であることは間違いないが、これだけでは何ともいえない」
と白々しく言い張り、長官に顰め面をさせたのだった。
おわる
ところでおわかりいただけたでしょうか。
ステバキの衣装交換相手は不運な警備員さんだったということで、ひとつよろしくお願いいたします。そして遠目にですが、仲良くやってるステバキの様子ということで、なにとぞよろしくお願いいたします。